2020年最初の遍路道ボランティアは、遍路道ボランティアウォークと題して、遍路道のゴミ拾いを行いました。
まずはせとうちバスに揺られること1時間あまり、四国中央市と新居浜市の境にやって来ました。
現在は旧国道と国道11号線の間に関之峠碑が建っていますが、昔は中将庵のイチョウが立っている付近が関之峠だったようです。
関之峠を出発して、目指すは伊予寒川駅。距離にして13キロあまり、讃岐街道を歩きます。
スタートした時は、雲がかかっていて、スッキリしない空模様でしたが、やがて青空が広がり、歩いていると心地良く感じられました。
三度栗所縁の西福寺と三度栗地蔵院を経由して、いざり松で有名な延命寺に着くと、休憩所ではご夫妻が休憩中でしたので、一緒に休憩をさせていただきました。
島根県からお越しのお遍路さんで、野宿で巡礼されているとのこと。野宿できる場所のことを訊かれましたので、三島公園と戸川公園のお話をさせていただき、ささやかながら、持って来ていたノド飴の詰合せをお接待させていただきました。
道中の安全と良い巡礼になりますことを願いご夫妻とお別れして、ゴミ拾いを再開しました。
小林一茶が宿泊したという島屋跡、親柱が讃岐街道の道標になっていう松風橋は赤煉瓦のアーチ橋、江戸時代に伊予の聖人と謳われた近藤篤山の生家、土居町の酪農発祥の地、土居町小林の椿堂など、歴史を感じられる讃岐街道を散策しながら歩くのも一興です。
ゴミを拾いながら歩いていると、女性から声を掛けられました。
「廃品回収の人ですか?」と。
--そんなわけないだろ!!!
小型のトラクターがどうのこうのと言われても、
--歩いて持って帰れないでしょ!!!
と困惑するばかり。
ただゴミ拾いをしているだけなのに、その事を理解してもらうのに時間がかかり、
--これは現実なのだろうか?
と、この世を疑ってしまいました。
その後は順調に歩みを進め、伊予寒川駅に到着して、今日の遍路道ボランティアウォークは終了となりました。
今回もたくさんゴミを拾いましたが、毎度のことながら、そのほとんどがタバコの吸殻とタバコの空箱でした。
道中、くわえタバコで自転車に乗っている爺さんとすれ違いましたが、振り返るとタバコを吐き捨てていました。
そんなこともあってか、タバコの吸殻ばかり拾っていると、タバコが『悪』に見えてきますね。でも、本当の『悪』は、ところかまわず、タバコの吸殻をポイ捨てしている喫煙者の心なのでしょうけれど・・・
また、拾った空缶とペットボトルは、自販機の回収ボックスにご協力いただきました。
感謝しております!!!
遍路道に限らず、ゴミのポイ捨てや不法投棄が無くなることを切実に願います。
南無大師遍照金剛