今日は遍路道のゴミ拾いを行いました。
今回は椿堂から境目峠までの区間です。
まず、椿堂から常楽寺へ上り、常楽寺から下って、四国徧禮道指南で真念さんが記した昔の遍路道に入り、境目峠へ向かいました。
冷たい風が晩秋を感じさせ、心地良い陽射しが気分を中秋に戻させる。
そんな季節の狭間、もう幾度か歩いてるこの道は、人と出会うのもゴミに出会うのも希ですが、今日はこの地域の住民と工事関係者合わせて10人以上の人と会いました。
ほとんどは挨拶を交わす程度ですが、中通で自宅の前を掃除していたご婦人とは長話。
「この先、マムシが多いから草むらに入らないように」と注意を促され、
「この上にも道があるけど、昔、お姫様が歩いたんだって」と興味をそそられる情報をいただき、
「もしかして、三好長慶の娘のこと?」と声には出さなかったが、頭の中はタイムスリップ状態でした。
四国徧禮道指南で真念さんが記した昔の遍路道は田尾東部から観音堂へ下りますが、今回は田尾を通過して的場から下りました。
その下り坂からその観音堂が見えたので、驚きました。
国道192号線には入らず、昔の阿波街道に入って葱集会所へ。この辺りは古い石仏などが残っていて風情を感じます。
しんきん庵、国道192号線を見下ろしながら阿波街道を進み、久保之内で国道192号線に入った後、ほどなく国道192号線から左に逸れて旧国道に入り七田の集落を通り抜けて、境目峠に向かいました。
境目峠に着くと、作業車が停まっていて、何かの工事中でした。
警備員さんにお願いして、作業車の陰に隠れた境界碑を撮らせていただきました。
昔の遍路道と旧国道には、ポイ捨てされたゴミはほとんどありませんでしたが、境目峠で折り返して、再び七田の集落を抜けた後、久保之内から国道192号線を通ると、
ゴミ、ゴミ、ゴミ・・・
毎度のことながら残念な光景が続きました。
お遍路さん休憩所・しんきん庵では、千葉からお越しのお遍路さん(女性)が休憩中でしたので、ささやかながらお接待をさせていただきました。
いろいろ話を聞かせていただきましたが、これまでも多くの方々からお接待を賜り、とても感謝しているとのことでした。
千葉のお遍路さんの道中の安全と無事に結願されますことをお祈りいたします。
椿堂まで戻って来て、今日のゴミ拾いは終了となりました。
今回も好天に恵まれて、風は冷たかったけれど歩きやすいコンディションになり、新たな発見や一期一会もあり、遍路道のゴミ拾いを通じて健康的な充実したひとときを過ごさせていただきました。
今日も事故無く無事に終了できたことに感謝です。
これで新居浜市と四国中央市の境からスタートした遍路道のゴミ拾いは境目峠まで到達したので、次回からは遍路道の草刈りなど保全作業に移らせていただきます。