遍路道草刈ボランティア(3)

今日は、この冬最強の寒波でかなり寒い日になりましたが、遍路道の草刈ボランティアを行いました。

今回、草刈と修繕をさせていただいた遍路道は、仙龍寺の不動堂の手前に建つ中務茂兵衛道標から市仲集落に至る区間です。ここが本来の遍路道です。

 

まずタクシーで平山の土佐街道登り口まで行き、ここから土佐北街道(遍路道との重複区間)を歩いて堀切峠の峰の地蔵尊まで登りました。

寒波の影響で峰の地蔵尊はすっかり白く染まっていて、かなり寒かったです。

その後、本来の遍路道を歩いて市仲集落・大窪を抜けて、仙龍寺の不動堂まで行きました。

不動堂で合掌し、今日の無事を祈り、作業を開始ししました。

 

①中務茂兵衛道標から遍路宿の前を通る遍路道に散乱する小さめの倒木や枝などを撤去し、妨げになる枝など切除しました。倒木までは普通に歩ける状態になりました。

②さすがに倒木には手を出さず、倒木を迂回できるようにしました。遍路宿側へ進み、遺構の上に横たわる倒木を越えて、遍路道の倒木の裏側に出るルート上の小さめの倒木や枝などを撤去して通りやすくしました。

③倒木の後、道幅の狭い遍路道が残っています。遍路道の雑草を刈り、妨げになる木の枝や笹などを切除して、歩きやすい状態に修繕しました。

④農道との合流地点から谷の沢までは問題なく歩けますが、沢を渡った後、倒木が行く手を阻みますが、ここは通り抜けることができます。この倒木には手を出さず、その先の道が流されている場所の修繕をしました。

⑤左から右の谷へと道が流されている区間は、道の痕跡と思えるほど幅が狭い状態です。歩行の妨げになる木や枝を切除し、通れるように区間を確保しました。

この作業中にハンディーソーのバッテリーが外れて谷底へ落下するアクシデントが発生、ガックリと肩を落としましたが、すぐに気持ちを切り替えて作業を再開しました。

道幅が狭くて歩行には十分な注意が必要ですが、歩ける状態にしました。

⑤その後、幅の広い遍路道が残っています。ここでは、雑草の刈り取りや笹と枝の切除を行いました。特に問題なく歩ける状態で、しかも古い地蔵丁石を拝むことができます。

 

以上で、今日の作業は終了となりました。作業時間は1時間30分ほどで、思っていたより疲れました。

この区間は、倒木以外、概ね修繕できたと思います。

 

作業を終えた後は、歩いて自宅まで帰りました。

市仲集落を抜けて雪の遍路道に入ると、とても気持ちが良くて、「本当にいい遍路道だな」と改めて感じました。

悠久の遍路道が後世に受け継がれてゆくことを心から願っております。

南無大師遍照金剛