託された金剛杖を大窪寺へ(第4回)

今日は、新潟のお遍路さんから託された金剛杖を大窪寺で奉納するために遍路道を歩いて行く『託された金剛杖を大窪寺へ』の第4回目を行いました。

今回は80番札の国分寺をスタートして、五色台に上り、白峯寺と根来寺を参拝して、五色台から下って鬼無駅まで歩きました。

距離はそれほど長い距離ではありませんが、久しぶりに五色台の遍路道を歩いて、「ほんとうにいい道だな」って思いました。

国分寺から五色台へ上る遍路道は急な階段が試練を与えてくださり、白峯寺から根来寺へ向かう遍路道は繰り返されるアップダウンがスタミナを奪いますが、いにしえの風情を存分に味わうことができますね。

そして、根来寺から鬼無へは、一の宮江戸道という昔ながらの遍路道が残っていて、今回、この道を歩きました。

以前に私自身の遍路の際に歩いていますので、特に不安はありませんでしたが、今日は大変でした。

夏を越して草や笹竹が勢いよく成長して遍路道を覆い、狙いを定めたかのように頭の高さに張られた蜘蛛の巣が次々に絡んできて、蜘蛛に罪はありませんが、特大の蜘蛛の巣が顔面にかかると、さすがにうんざりしてしまい、まだまだ修行が足りんと自身を戒める、そんな状態でした。

「夏を越した後はこんな状態になるかな」と、あらかじめ想定していましたが、予想以上に大変でした。

そんな道中でしたが、無事に鬼無駅に到着して、第4回目の予定は無事に終了しました。

「天皇寺→白峯寺→根来寺→国分寺→一宮寺」というルートを選択するお遍路さんも多いと聞きます。

もし私に金剛杖を託した新潟のお遍路さんが五色台の遍路道を歩いたとしたら、「どのルートを選択したのだろうか?」、私には分かりませんが、札所の順番通りに歩かせていただきました。

南無大師遍照金剛

次回は10月の予定です。