遍路道保全ボアンティア(2019.12.20)

今日の遍路道保全ボアンティアを行いました。

今季5回目の保全ボアンティアは、戸川公園から三角寺へ登る遍路道です。

戸川公園に着くと、休憩所に『火気の使用禁止』の案内が貼られていました。

11月に桃山新墓園遍路道の保全作業の際に戸川公園を訪れましたが、その時は貼られていなかったように思いますが、いつ貼られたのでしょう?

これまでバーベキュー等で問題が発生しておりましたので、ようやく解消されるのではないでしょうか。

戸川公園で準備を整えて、いざ、三角寺へ。この遍路道は、数多くのお遍路さんや地元の方々が歩いていますので、現状確認が主体となりましたが、枝の切除など必要な場所だけ作業を行いました。

現在、お遍路さんが歩いている遍路道は概ね良好です。

一方、平木地区の集落を通過する昔の遍路道は、十四丁石を過ぎた後、川道に入ると、倒竹が散乱していて、新たな倒木もあり、とても歩ける状況ではありませんでした。このまま放置すれば、近い将来、確実に埋もれてしまうでしょう。

ほぼ誰も歩いていない遍路道は廃れる一方ですが、川道の中ほどに残っている古い標石(十二丁石かも?)を見ると、なんとか残したいなと思い、朽ちた竹を移動させて、押しても引いてもびくともしない倒木は断念しましたが、なんとか通れるスペースを確保しました。

昨年の作業も大変でしたが、今回も負けず劣らず大変でした。

その後、おかげ地蔵の手前で現在の遍路道と合流して、三角寺へ向かいました。

そして、次の作業は前回の続き、三角寺新四国の道です。

明治初期の古地図に記された三角寺村通路(上柏村通路)は上柏村と三角寺村を結ぶ随一の道で、現在の地図と照らし合わしてみると、現在の遍路道と概ね合致しています。

異なるのは、平木地区と三角寺の手前辺りです。

その三角寺の手前の道とは、方角的にも位地的にも、おそらく三角寺新四国の石仏が建ち並ぶ道の可能性が高いと思われます。

そこで、現在の遍路道と三角寺新四国の道がクロスする地点から新四国の道を歩いて現状を確かめながら、妨げになっている枝葉などを切除しました。

予想していたよりも整えられていて、歩きやすくて趣きを感じさせるいい道でした。

これが昔の遍路道という確証は持てませんが、時にはこの道も歩いてみては、とお薦めしたくなる道でした。

三角寺に着いて、すこしばかり休憩をして、その後、前回保全作業を行った妻鳥道を下って帰宅し、本日の遍路道保全ボランティアは無事に終了しました。

今回も遍路道で新たな発見があり、充実した時間を過ごさせていただきました。

これも現存する遍路道のおかげです。

この悠久の道を未来へ繋いでいきたいですね。